先日アップしました、吊り花入の金具を作るのに、カートリッジ式のトーチランプを使っていますが、カートリッジが高い上に、持ちがわるいです。
ガソリントーチランプも持っていますし、燃料のガソリンは安いので、こちらを使うことにしました。 ガソリンが安いと言っても、燃料用のホワイトガソリン(白ガス)は、エンジン用のガソリン(赤ガス)の何倍もの値段です。 臭いがするのと、煤が出やすいのが欠点ですが、安いので、赤ガスを使っています。 ただし、このトーチランプは、ガソリンを入れたり、ポンプを押しての加圧、燃焼部分の余熱など点火までが面倒です。 久しぶりに、ガソリントーチランプを使おうとすると、ニードル弁を留めているナットからガソリンが漏れていて、締めても止まりません。 年数が経っているので、パッキンがいかれているのだと思い、ナット内の、パッキンを外そうとしましたが取れません。 技術顧問(?)の金工家、T中 氏の電話して聞くと、それは麻ひものパッキンが硬化しているのだろう、との事です。 一晩、ガソリン漬けにして置いたり、外からトーチランプで焙ったりして、やっと取り除きましたが、ネットで探しても、大きさの合う耐油パッキンは有りません。 又もや、技術顧問の電話して聞くと、その様な物は自分で作るのだ、と言われました。 NBRゴム(ニトリロゴム)板をネットで購入して、ポンチで打ち抜き、パッキンを作り、 復活させた、ガソリントーチランプをアップします。 ・ トーチランプのニードル弁付近で、↓ の辺りからガソリンが漏れていました。 ・ 外した、ニードル弁とナット。 ・ 厚さ3ミリの、NBRゴムシートを、10㎜と、6㎜のポンチで打ち抜いて作った、ゴムパッキン。 ・ 直った、トーチランプ、勢いよく炎が出ています。1Lのガソリンで、1時間近く続くとの事ですが・・・。
by yamauchi-bizen
| 2010-11-29 12:32
| 修理
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Comments(8)
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アーネスト
at 2010-11-29 14:37
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パッキンの作り方、なるほど合点しました。 お袋がメリケン粉を練ってドーナツを作っていたのを 思い出しました。
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okadasakura
at 2010-11-29 20:35
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当方の全く不得手の分野。トーチランプとは、明かりの松明ランプ。しかし、溶接の道具のようですね。貴方の器用さには感服。
祈る、ご精進。
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美濃の茶碗屋
at 2010-11-29 20:50
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お見事修理!脱帽です。良き指南役をお持ちですネ。ガソリントーチランプとても懐かしいです。その昔、素焼き窯の電熱線(ニクロム?)の断線修理に何度も使いました。「真綿焼」の際の鉄材赤熱化なら、小型ブロアを使って簡易コークス炉と言う手はどうでしょうか?
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yamauchi-bizen at 2010-11-30 17:53
アーネストさん、金工の均さんにやり方を教えて貰いました。
okadasakuraさん、トーチランプは溶接ではなくて、鉄棒を赤化して曲げたり、黒色に着色するための加熱に使います。 茶碗屋さん、私は窯元に勤めていた時、電気炉のカンタル線を修理に使っていました。 真綿焼は、赤化までいかなくて、色が変わる(黒っぽく)程度ですので、トーチランプで十分です。
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足柄山の天狗
at 2010-12-01 07:07
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「・ 厚さ3ミリの、NBRゴムシートを、10㎜と、6㎜のポンチで打ち抜いて作った、ゴムパッキン。」これを取り付けるのですか。さすが、山内さんは器用ですね。感心いたします。
金工の均さんは、私も知っています。
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yamauchi-bizen at 2010-12-01 18:57
足柄山さん、この程度では器用とは言いません。やきもん屋には、もっと器用な人が沢山いますよ。
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yuuki
at 2019-07-04 11:16
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トーチランプ好きのものです。
この部分は燃焼により暑くなる箇所なので、ゴムのパッキンを使うのは危険です。途中で溶けて燃料噴き出すかも? 通常はグラファイトパッキンという炭素系の物を使います。 今回の症状ではナットの増し締めをすると既についているグラファイトパッキンが押しつぶされて漏れをふさいでくれるはずです。 締め付けすぎはハンドル回すのが重くなってしまうので、ある程度感覚で行います。 このブログを参考に修理した他の方がいたら大事故の可能性ありなので、コメントしました。
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トーチ
at 2024-01-12 11:03
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締め込みナット部分の温度は冬季で100度、夏には150度程度になりNBRゴム等普通に手に入るものでは耐熱限界(90-120度)を超えるので危険です 昔は石綿でしたが現在はグラファイトパッキンか、エンジンの耐熱ガスケットシート厚さ0.5ミリ程度をワッシャーの形状(外径10ミリ、内径5-6ミリ)の加工して3枚ほど重ねてパッキンにして使いましょう
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