備前では、伝統的に茶陶が多いためか、桐箱に作品を納めることが多いので箱書きについて考えてみました。
本来、茶道具などを納める木箱(杉、桐製)は所有者が作り書付箱などと呼ばれていましたが、近世になって作家が、共箱と呼ばれる箱を作り、箱書きをする様になりました。
共箱の材質は、籾、桐などで、専門の箱屋に注文して作って貰いますが、材質、形などで色々の種類があります。
書く内容は、技法、形状、器態の順で、例えば「染付華文 六角 大鉢」の様に墨書し、署名、落款が一般的です。
書く場所は、蓋の表、蓋表に作品名・蓋裏に作家名、側面、など人により様々です。
・ 拙作「備前 手桶花入」の箱書きです。私は箱の側面に書いています。
・ 長方形の箱なので、箱紐をツヅラ掛けして、出来上がりです。